内部被ばくを考える市民研究会

福島第一原発事故後の日本に生きて、川根眞也が日々感じて思うことをつらつらを書いていきます。

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日本を変える~原発のない地球を作るために日本から~

 明日12月16日は日本の政治史に残る総選挙になるでしょう。そうでなければ、日本は破滅かもしれません。明治維新を超える、市民の意識改革が必要です。国のあり方を「お上」が決めるのか?民衆の意思によって政治のあり方を変えるのか?2つの岐路のどちらを進むのか?それを決める選挙です。

 欧州放射線リスク委員会(ECRR)の科学幹事クリス・バズビーは、「日本人が社会のシステムを無批判に信じていることは、ある意味、放射能と同じように危険」(講談社『隠ぺいされた「放射能」の恐怖』 2012年7月25日刊)と書いています。バズビーはさらにこう言います。「政府の言うことなど信用するべきではない」、と。「こと放射能に関しては。」

 東電の再建計画が11月7日に発表されました。損害賠償と廃炉にかかる費用が10兆円を超えると。その額を東電自身が負担したら、会社が成り立たなくなるから、国が出せと。日本の国家予算(一般会計)は90兆円です。その9分の1を東電のために支出しろ、と東電自身が言っているのです。これはおかしいです。経団連、経済同友会の過去の幹部たちは年間数億円にのぼる退職金等の手当てを貰っています。彼らの財産を没収すれば、10兆円などすぐに作れます。彼らこそ、日本にアメリカ(ゼネラル・エレトリック社)から原発を輸入し、日本全国に原発を54基も作った張本人です。そして、濡れ手に粟のもうけを得てきました。彼らと歴代政権が断罪されるべきときです。

 アーニー・ガンダーセン氏は、昨年から東京第一原発事故の損害賠償と事故処理、除染費用だけで20兆円を越えるだろうと言ってきました。やっと、報道がその数字に近いことを書き始めたと思います。日本の国家予算は一般会計(約90兆円)だけではありません。特別会計が約110兆円あります。2つ合わせて200兆円です。まさにこの10分の1が原発事故の後始末のために使われようとしているのです。年収400万円の家庭で、事故を起こしたため40万円の支出しなくてはいけない、という状況は痛くないですか?それも事故だけの処理です。通常運転していても出てくる、使用済み核燃料という、高濃度の放射性廃棄物の管理は今後10万年もかかると言われています。私は100万年かかるのではないか、と思います。その費用はこの20兆円には入っていません。

 どこのどいつが、「原発再稼働なくして、日本の経済は成り立たない」とか「原発の輸出が日本の原子力技術を支える」とか、言っているのでしょう。余りにも楽観的過ぎます。もはや「想定外」は許されません。どこの活断層が動きかもしれない、この地震の活動期にあって、安全な原発などどこにもないはずです。福島での原発事故の2度目は確実に日本の経済的破綻を招きます。ベラルーシは国家予算の3割を事故処理と除染、賠償に使っていると言います。誰が日本の国家予算の3割も無駄遣いしてもいいと思うのでしょう。12党あるうち、2党か3党は原発再稼働と原発新設、原発輸出に賛成です。ありえません。

 明日は総選挙です。東京都知事選もあります。キャスティング・ボードを握っているのは、今まで投票に行かなかった、20代~50代です。その数は40%ととも言われています。

 どこの党に入れたらいいのか、分からない方。それでいいんです。ぎりぎりまで悩みましょう。投票できる時間は午前7時から午後8時までです。(都道府県各市町村によって異なる場合があります。必ず締め切りの時間をご確認下さい。)ですから、午後8時直前の選挙速報で、誰が当選確実か確認しましょう。あえて、第2位の立候補者に入れましょう。

 当然、自分の押す人が1位で「当選確実」だったら、その人に投票すればいいのです。

 しかし、各紙の報道の通り、「当選確実」なのは、名前を言ってはいけない「あの人」です。「あの人」に政権を持たせたら、日本の原発はどんどん再稼働されるだろうし、新しく原発も作られてしまいます。大間原発の敷地内の活断層も「なかったこと」になる可能性もあります。原発輸出によって、東芝、三菱、日立をもうけさせようとするでしょう。東北、関東圏の内部被ばくは進み、自主避難の費用は個人持ちという、差別的構造がどんどん固められるだけです。

 あえて言います。ぎりぎりまで投票しない。ぎりぎりで「あの人」が当選するくらいなら、あえて、「裏切られたあの人」にも投票する。ともかく2位候補を勝たせることです。たとえ、2位候補が惜しくも「あの人」に敗れたとしても、「あの人」が簡単に勝てなかったこと。支持政党なしの民が最後の最後で選んだのは「あの人たち」の党でなかった、ということが大事です。

 投票所前でぎりぎりまでだべリングするのもいいでしょう。みんなで各党のマニュフェスト、政策要綱、選挙公約、重点政策2012、アジェンダ、改革ビジョンを持ち寄って、「あーでもない、こーでもない」と話すのはどうでしょう。ぎりぎりまで投票行動を止めておき、投票終了時間ぎりぎりに投票するのが、政治を変えるために必要なことだと思います。

 40%の前回投票に行かなかった人が投票にいくことがとても大事です。そして、「あの人」を当選させるよりは、2位で追いかけいる候補者に投票するも大事です。

 日本の政治を変える。原発のない地球のために。明日の投票行動をもう一度考えてみましょう。
  1. 2012/12/15(土) 23:22:09|
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声明 高汚染地帯から子ども、妊婦を始め住民を避難させよ

声明 高汚染地帯から子ども、妊婦を始め住民を避難させよ

2012年11月11日
内部被ばくを考える市民研究会
http://www.radiationexposuresociety.com/
                           この声明への賛同者を募集中です。
                           賛同される方は以下にメールを下さい
                           kawane@radiationexposuresociety.com

年間外部被ばく1ミリシーベルト(空間線量率0.23マイクロシーベルト/時)を越える地域から、子ども、妊婦を始めすべての住民の避難を
年間外部被ばく0.3ミリシーベルト(空間線量率0.10マイクロシーベルト/時)を越える地域からの自主避難の権利の確立を
5年間で100ミリシーベルトを越える被ばくをした原発労働者の生涯年金の支給を
脱原発法基本法案を採択し、2030年代と言わず、直ちに国内のすべての原発を廃炉に。
核燃料サイクルの施設・工場の即時運転停止・廃止を。使用済み核燃料の直接処分と最終処分場の設置を。



 東京電力福島第一原発1号機が爆発する直前の、2011年3月12日午後3時に双葉町上羽鳥のモニタリングポストで1590マイクロシーベルト/時の空間線量が観測されていたことを福島県、東京電力が公表した。事故から1年6カ月もたった、2012年9月21日にである。当時、上羽鳥地区には子どもや妊婦を含め、20人の町民が避難できずにいたことが確認されている。
 事故当時の付近住民の外部被ばく、内部被ばくの推定値は未だに公表されていない。それでありながら、福島県民健康調査検討委員会は、原発労働者を除く住民の外部被ばくは最高値が23ミリシーベルトであり、94.6%が5ミリシーベルト未満と公表している。まったく根拠がない。
そもそも、県民健康調査の問診票は本年3月31日段階で21.9%しか回収されていない。福島県ですでに小児甲状腺がんの患者が1名出たことについて、検討委員会の鈴木真一福島医大教授は「内部被ばくのあったチェルノブイリ事故でさえ甲状腺がんは発生まで最短で4年。本県では広島や長崎のような高い外部被ばくも起きていない。事故後1年半しか経過していない本県では、放射線の影響とは考えられない」と東京電力福島第一原発事故の影響を否定した。
 福島県民健康調査検討委員会は、事前に秘密会議を開き、①この小児甲状腺がんが原発事故の影響とは考えられない、②ホールボディーカウンターだけでなく尿検査を実施することはゲルマニウム半導体検出器の利用がひっ迫しているので無理がある、③SPEEDIの有用性について質疑に終始しないことを打ち合わせていた。検討委員会の議事はその通りに進められ、結論が出された。SPEEDIについては、委員は誰1人質問しなかった。
 福島県民の健康を守るための委員会なのか、原子力産業の利益を守るための委員会なのか、福島県はそのどちらなのかをはっきりさせる必要がある。
 原発労働者についても昨年3月に高濃度の放射能汚水を浴びた労働者が3人ではなく、もう1人いたことが11月2日になって東京電力が明らかにした。線量計の警報音を無視して作業をさせ、180ミリシーベルト前後被ばくした者が3名、56ミリシーベルト被ばくした者が1名だったという。労災認定制度では、原発で働いて白血病になったときに被ばくが原因が判断する基準は、就業中の被ばくが1年間あたり5ミリシーベルトを越えたかどうかである。東電がどんなに「健康に問題はない線量だ」と強弁しようとも、もしこの労働者が白血病を発症した場合、言い逃れはできない。
 福島県のかなりの住民が年間外部被ばく2ミリシーベルト以上の地域で生活をしている。5ミリシーベルト以上の地域も多くある。政府、福島県は100ミリシーベルトまでは健康に影響がないと主張しているが、そもそも原発事故当初の初期被ばくについての正しい推定は行われていない。2ミリシーベルトの地域に産まれた赤ん坊は50歳で100ミリシーベルトを越えることになるのだが、これについて、政府、福島県はどのように説明するのか。5ミリシーベルトなら20歳で100ミリシーベルトを越えることになる。
 福島県の現地からは、若い人の心筋梗塞や白内障、子どもの皮膚疾患やアレルギー症状の出現や悪化、長期化が起きていると伝えられている。そうでありながら、3.11前の生活に戻すため、子ども参加型の駅伝大会・マラソン大会、全国ラーメン祭、ビール祭り、秋の神輿祭など数々のイベントが行われている。今年、町内運動会も再開され、0.25マイクロシーベルト/時の場所で、障害物競走も行われて、子どもも大人も砂まみれになったという。この夏、各学校でプールも再開された。福島県立長沼高校の屋外プールでは、最高値の放射性セシウム合計7.0ベクレル/Lが計測されたにもかかわらずである。
 チェルノブイリ事故後、次々と住民が病に倒れたために廃村になったベラルーシ共和国の村の空間線量は0.3~0.4マイクロシーベルト/時である。セミパラチンスクの核実験場周辺で住民が健康被害に苦しんでいるが、その場所の空間線量は0.3マイクロシーベルト/時である。0.3は人間が住むべき放射線量ではない。
 政府は年間外部被ばく1ミリシーベルト以下にするため、空間線量で0.23マイクロシーベルト/時以上を除染するという。しかし、この0.23は異常な数値である。これまで18歳未満立ち入り禁止だった、放射線管理区域は4万ベクレル/m2。この場所で放射能に汚染されたものは、放射線管理区域からは持ち出してはならない。原子力委員会資料によれば、0.13マイクロシーベルト/時の空間線量での土地汚染は3.7万ベクレル/m2に相当するという。0.15あれば4万ベクレル/m2に相当する可能性があり、政府の除染基準そのものが放射線管理区域に関する法律に違反する。
 高放射能汚染地帯に住む、子ども、妊婦を始めすべての住民をただちに避難させることを訴える。チェルノブイリ事故では、事故後5年目から循環器系疾患、呼吸器系疾患、骨格筋疾患、消化器疾患、皮膚結合繊疾患、内分泌疾患、神経疾患、精神疾患など、あらゆる病気が爆発的に増えた。健康を害する前に住民を避難させるべきである。チェルノブイリを繰り返してはならない。
 それは福島県だけではない。空間線量0.23マイクロシーベルト/時を越える、宮城県や岩手県、山形県、栃木県、群馬県、茨城県、千葉県、埼玉県、東京都、神奈川県など高濃度に汚染された地域の住民を避難させることを求める。
 そして、年間外部被ばく0.3ミリシーベルトを越える地域の住民の自主避難を国家補償において実施するべきである。(ドイツ放射線防御令第47条では住民1人あたりの年間被ばく線量の上限は0.3ミリシーベルトである。)これは自然放射線が0.04マイクロシーベルト/時である地域では、0.097マイクロシーベルト/時=0.10マイクロシーベルト/時である。空間線量で0.10マイクロシーベルト/時を越える地域での住民の自主避難の権利を国家補償において行うことを求める。
 また、原発労働者が被ばく線量5年間で100ミリシーベルトを越える被ばくをした場合、生涯年金を国の責任において出すべきである。今後も50年あるいは100年にわたり、原発事故の収束作業が求められており、何100万人の労働者の被ばくが必要となっている。労働者が自らの命を切り売りして、事故処理にあたっているとき、正当な命の対価を政府は支払うべきである。

以下を日本政府に要求します。

1. 年間外部被ばく1ミリシーベルト(空間線量率0.23マイクロシーベルト/時)を越える地域から、子ども、妊婦を始めすべての住民を避難させること。
2. 年間外部被ばく0.3ミリシーベルト(空間線量率0.10マイクロシーベルト/時)を越える地域からの自主避難の権利を国家補償において行うこと。その移住先の居住、就労、就学を国家補償において行うこと。
3. 5年間で100ミリシーベルトを越える被ばくをした原発労働者の生涯年金の支給を国の責任において行うこと。
4. 脱原発法基本法案を採択すること。2030年代と言わず、直ちに日本国内のすべての原発を廃炉にすること。同時に核燃料サイクル施設―東海村リサイクル機器試験施設、東海再処理施設、六ヶ所再処理工場、六ヶ所プルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料工場、高速増殖炉常陽、もんじゅ-の運転停止を停止し、廃止すること。使用済み核燃料の直接処分を決定し、最終処分場を設置すること。

この声明への賛同人を募集しています。内部被ばくを考える市民研究会のホームページで紹介させていただきます。

① お名前
② 住所(都道府県、市町村名まで)
を書いて「声明 高汚染地帯から子ども、妊婦を始め住民を避難させよ に賛同します」というメールをお送り下さい。
 
 賛同される方は下記にメールを下さい。
kawane@radiationexposuresociety.com

賛同者 
川根眞也(埼玉県川口市)        中野和成(高知県高知市)     石風呂剛(東京都東久留米市)
石川文恵(埼玉県さいたま市)      中野千登勢(高知県高知市)    巴 美樹(神奈川県横浜市)
石岡香苗(埼玉県入間市)        岩本勝治(大阪府大阪市)     渡辺美緒(山口県下松市)
石下かなえ(神奈川県秦野市)      原田芳郎(山口県柳井市)     けいとうさぎ
桂紀子(埼玉県さいたま市)       園田くるみ(兵庫県篠山市)   (http://www.keitousagi.com/)

菊池直子(岡山県岡山市)        佐々木耕(兵庫県神戸市)    小宮真実子(熊本県熊本市)
伊藤圭一郎(埼玉県入間市)       菊地文(東京都八王子市)    佐藤みゆき(東京都足立区)
河野重隆(大阪府大阪市)        橋本進(東京都足立区)      久喜緑(神奈川県藤沢市)   
柴山桃子(京都府京都市)        橋本亜紀(東京都足立区)     橋本秀一(東京都足立区) 
佐藤麻由子(埼玉県和光市)       山田良(教京都北区)        

村上東(秋田県秋田市)         菊池知江(東京都中野区)    笠倉駒子(神奈川県藤沢市)
藤井努(埼玉県さいたま市)       田中義也(青森県青森市)    戸谷哲朗(長野県上田市)
渡部健(山形県米沢市)         津田貢(長崎県西海市)     森園かずえ(福島県郡山市)
大海絵里佳(神奈川県鎌倉市)      大矢道子(埼玉県新座市)    山田耕衆(埼玉県東松山市)
斎藤紀代美(埼玉県さいたま市)     比嘉功(福岡県福岡市)     

小林敦子(埼玉県飯能市)        景山茂樹(大阪府東大阪市)   山田耕作(京都府宇治市)
市川元美(東京都豊島区)        山本智映(島根県松江市)    吉村健次(山口県岩国市)
河淵まみこ(埼玉県さいたま市)     秋田賢司(大阪府岸和田市)   直井宏樹(埼玉県越谷市)
藤井千賀子(埼玉県新座市)       高橋美帆(京都府京都市)    仲山哲男(山口県光市)
八木下奈美(神奈川県川崎市)      斉藤由美(米国ロサンジェルス) 大野弘恵(山口県防府市)  

類家将孝(東京都目黒区)        渡辺由美子(神奈川県川崎市)  高橋伸明(和歌山県和歌山市)
田中洌(埼玉県入間市)         小林理恵(埼玉県春日部市)   高橋泉(和歌山県和歌山市) 
山本智子(埼玉県春日部市)       成本 彩(大分県中津市)    大和田恵理(埼玉県入間市)
塩崎雅一(埼玉県三郷市)        石下 直子(神奈川県横浜市)  阿久津ゆかり(埼玉県さいたま市)   
大島建男(宮城県仙台市)        野呂美加(北海道北見市)    岸田栄美(東京都八丈島八丈町)       

小林和博(埼玉県春日部市)       三井裕司(東京都足立区)    小林洋子(米国カリフォルニア州)    
功能大輔(韓国ソウル在住)       平野正美(埼玉県さいたま市)  和知勝彦(栃木県宇都宮市) 
大村和子(東京都調布市)        松岡ひとみ(東京都小平市)   大谷雅人(神奈川県大和市)
小川久美子(東京都足立区)       吉田孝男(埼玉県朝霞市)    江田ひろこ(栃木県下都賀郡野木町)
澤登舞(長崎県)

鈴木ヒデヨ(東京都調布市)       後藤素子(千葉県流山市)    高田敏子(栃木県小山市)
馬渡雪子(東京都)            依田 明(東京都中野区)     池西勝利(神奈川県横須賀市)
紺野茂樹(東京都渋谷区)        千代知洋(愛知県名古屋市)    山本弥枝(東京都練馬区)
辻貞子(埼玉県)               工藤幸枝(埼玉県鶴ヶ島市)    阿部照義(神奈川県横浜市)
加藤泰子(岡山県岡山市)        ピートレ・亜希子(米国・ロスアンジェルス) 窪田和夫(大阪府八尾市)

佐藤弓子(東京都武蔵野市)       柴田由紀(岡山県岡山市)    バラール登志子(フランス パリ市)
榊 誠(埼玉県さいたま市)        小田美智子(千葉県市川市)     
齋藤道子(埼玉県白岡町)        小西憲一(東京都福生市)
島野政友(大阪府松原市)        川口 正暢(静岡県駿東郡長泉町) 
若松 義人(北海道白老郡白老町)     

竹内一博(東京都日野市)        川口京香(静岡県駿東郡長泉町)  
高比良晶代(大阪府堺市)        川口昌美(静岡県駿東郡長泉町)
弓削亮三(ニュージーランド、クリストチャーチ)川口晴美(静岡県駿東郡長泉町)
庄田政江(大阪府大阪市) 名女川太郎(埼玉県所沢市)
広川恵子(神奈川県藤沢市)       水谷明子(神奈川県横浜市) 

山本薫(高知県高知市)           新井忍(埼玉県さいたま市)
高原真由美(兵庫県神戸市)       松本泰輔(アメリカ、ニュージャージー州) 
鹿倉安澄(埼玉県さいたま市)      遠藤恵美子(埼玉県児玉郡上里町)
土井雅生(福岡県福岡市)        川辺幸子(埼玉県桶川市)
古谷利彦(山口県岩国市)        田辺章子(東京都江東区)     その他、賛同者23名
  1. 2012/11/11(日) 12:49:09|
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原発事故の責任をただす!福島原発告訴団・関東に参加を!

 福島原発告訴団・関東の告訴人の締め切りが明日10月31日。川根も本日、① 入会申込書 ② 委任状 ③ 陳述書を書き、先ほど投函しました。明日、入会金(1口1000円以上)を振り込みます。
 東京都立産業技術研究センターが2011年3月13日16:00pmから空気中の放射性物質の濃度を測定していました。昨年の3月15日、東京都世田谷区深沢においても、とんでもない空気を私たちは吸っていたことが判明しました。この日の10時~11時の空気1m3中にヨウ素131が241ベクレル、ヨウ素132が281ベクレル、ヨウ素133が30ベクレル含まれていました。放射性セシウムも同空気1m3中にセシウム134が64ベクレル、セシウム136が11ベクレル、セシウム137が60ベクレル含まれていました。
東京都 都内における大気浮遊塵中の核反応生成物の測定結果について 2011年3月15日
『私たちは2011年3月にどんな空気を吸っていたのか?』
 この東京都立産業技術研究センターのデータを見た、小出裕章さんは「バキュームエアサンプラーのフィルターで気体状の粒子を取るには限界がある。実際にはこの数値の6倍のヨウ素があったのではないか」と言われたそうです。
 このデータを紹介したところ、埼玉県のある市の保育園に通わせていたお母さんから連絡がありました。お子さんが2011年3月後半に大量の鼻血を2回出した、ソファカバーに鼻血が溜まってたぷんたぷんする量だった。日に3〜4回の下痢も始まり、トイレに間に合わず脱糞してしまう事もあった、と。5月後半に沖縄に避難したところ、 4日で寛解。(お母さんの下痢症状は8日かかった。喉の不調が治るのには2.3ヶ月かかった)今まで鼻血を出した事のない子だったので驚いた。お母さんも便秘症でしたので、2ヶ月以上お通じがいい事が初めてだった、と。

 その保育園の土壌を2011年5月2日に表土0-1cm採取したものが驚くべきことに、ヨウ素131 1029ベクレル/kg 放射性セシウム合計1297ベクレル/kgでした。表土を3cm除去した後の下の土を2011年5月9日に採取したものが、ヨウ素131 441ベクレル/kg 放射性セシウム合計1103ベクレル/kgでした。

埼玉県B市 C保育園 表土 0-1cm ヨウ素131 1029ベクレル毎kg セシウム合計1297 20110502
埼玉県B市 C保育園 表土 3cm除去後 ヨウ素131 441ベクレル毎kg セシウム合計1103 20110509

 昨年の5月の時点でこれほどまでに汚染されているところが、三郷市など以外にも埼玉県にあったのです。今中哲二さんはこう強調されていました。「放射能汚染マップを一軒ごとに作る必要がある。ここは比較的安全でも一軒隣りがホット・スポットであることがありうる」と。
 そして、現在でも放射性セシウムが1000ベクレル/kgある場所は、昨年の5月初旬の時点でもヨウ素131が1000ベクレル/kgあった可能性がある、ということです。今後の健康被害が出てくる可能性は否定できません。

チェルノブイリ医師協会のアンゲリーナ・ニヤグ博士は、チェルノブイリ原発事故で被ばくした北ウクライナ住民にあらわれた精神、神経、身体の疾患(1987~1992年)の統計データをまとめています。そのデータをグラフ化したものが以下です。

 チェルノブイリ原発事故で被ばくした北ウクライナ住民にあらわれた精神、神経、身体の疾患(1987~1992年) Nyagu

 これを見るとチェルノブイリ事故から5年後から北ウクライナ住民(チェルノブイリ原発はウクライナの北部国境沿いにある)にさまざまな疾患が爆発的に増えていることがわかります。福島県、宮城県南部や岩手県、山形県、栃木県、群馬県、茨城県、千葉県、埼玉県、東京都、神奈川県など高濃度に汚染された地域では、このように、循環器系疾患、骨格筋疾患、消化器疾患、皮膚結合繊疾患、内分泌疾患、神経疾患、精神疾患などのさまざまな疾患に苦しむ人々が出るのではないでしょうか。

 私は、政府の除染をして20ミリシーベルト以下になったら住民を帰還させるという政策は誤りだと思います。年間1ミリシーベルトを超える場所に人間を住まわせるべきではありません。年間1ミリシーベルトの場所で産まれた子どもは70歳で70ミリシーベルト被ばくすることにもなるのです。  
 年間0.3ミリシーベルトを越える場所に人を住まわせるべきではないと考えます。1ミリシーベルト以下でも移住を希望する人々の権利を認め、居住場所・就職先・就学先等を国家の責任で補償すべきであると考えます。

 締め切りまであと1日。みなさんも、福島原発告訴団・関東の告訴人になりましょう。

☆福島原発告訴団に参加するには?

告訴団への入会は、以下の①~③の3つの手続きが必要です。

* *① 会費(1口1000円以上)を納付する。 *
* *② 入会申込書と委任状、陳述書(任意)を書き、印かんを押す。*
* *③ 上記3点を事務局へ送付する。*

*以上ですべて*です!

福島原発告訴団サイト
http://dainiji-fukusimagenpatsu-kokusodan.blogspot.jp/p/blog-page.html

上記のサイトから、

02 入会案内
03 委任状
04 陳述書(任意なので、出さなくても良い)

の3点をダウンロードし、プリントアウト、署名捺印、捨て印
陳述書を書かなければ、5分でできます。

上記の書類を以下に郵送
〒167-0032 東京都杉並区天沼3-31-35 柏木店舗2階
          福島原発告訴団

会費を別途ゆうちょ銀行口座へ振り込む 
*会費(1口1000円以上)の納入をお願いします。
 (送金先) =郵便振替口座=
  口座記号番号 00190-6-570373
  加入者名 福島原発告訴団・関東
       (フクシマゲンパツコクソダン カントウ)


  1. 2012/10/30(火) 23:22:16|
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福島、宮城から子どもたちを避難させよ

福島県在住の乳幼児2022人の尿中の放射性セシウム濃度

 2012年7月1日、福島県在住の乳幼児2022人の尿中の放射性セシウム濃度の検査結果を同位体研究所が発表しました。これは40mlという少量の尿を直径47mmの吸着シートに吸い取り、濃縮をかけてからゲルマニウム半導体検出器で検査するという方法で行ったものです。2022人中、141人の尿から放射性セシウムが検出されました。つまり、検出された子どもの割合は7%です。ちなみに、放射性セシウムの定量下限はだいたい1ベクレ/kgでした。

福島県内未就学児童尿放射能検査結果 同位体研究所 2012年7月1日

 141人中、68人(48.2%)の放射性セシウムは1ベクレル/kg以下でした。しかし、これは安全な値ではありません。矢ヶ崎克馬琉球大教授によれば、尿中の放射性セシウム濃度から、体内の放射性セシウム量を推定することができ、だいたいその150倍ではないか、言及されています。もし、尿からもし0.5ベクレル/kgの放射性セシウムが検出された場合、0.5×150=75、その子の体内には75ベクレルの放射性セシウムがあるかもしれない、ということです。

 ベラルーシのゴメリ医科大学の学長だった、ユーリ・I・バンダジェフスキー博士は、2012年3月に来日された際、「子どもの体重1kgあたり10ベクレルの放射性セシウムの蓄積で遺伝的影響が起き、不整脈を起こす可能性がある」と報告しています。

 1歳半の赤ちゃんの体重は10kgくらい。小1の子どもの体重は20kgくらいです。バンダジェフスキーによれば、1歳半の赤ちゃんにとって危険なレベルは10×10=100ベクレル。小1の子どもにとって危険なレベルは20×10=200ベクレル、ということです。体内に75ベクレルあることが1歳半の赤ちゃんにとっては危険なレベルに近づいている、ということを意味します。

 福島県在住の子どもたちの尿検査で驚くべきことに、10ベクレル/kgを越える子どもが3人もいた、というのです。最高は4歳の男の子 17.5ベクレル/kg。そして、4歳の男の子 14.0ベクレル/kg。4歳の女の子が12.0ベクレル/kg。同研究所によると、10Bq/kgを超えた3人はいずれも家庭菜園などで自家栽培した野菜を食べていたとのこと。まったくもって、あってはならないことだと思います。

 この検査結果について同位体研究所は「天然の放射性物質である放射性カリウムは、平均64.8Bq/kg検出されている事からも放射性セシウムの検出量は十分に低い水準である。」と評価しているが、これはまったくの誤りです。自然放射能のカリウム40と人工放射能である放射性セシウムを同列に扱うことはまったく意味がありません。バンダジェフスキー博士は放射性セシウムには、セシウムそのものが持つ、金属毒性もある、と指摘しています。

 カリウムは人体にとって必須栄養素であり、細胞膜を作る物質でもあります。セシウムがカリウムと似た化学的性質を持つので、放射性セシウムも人体に入って細胞の一部になります。放射性カリウムの方は地球が誕生したときから自然界にあり、地球上の生物は放射性カリウムを体内にずっとためておかないシステム、代謝を作り上げています。しかし、放射性セシウムが地球上に登場したのは、アメリカの核兵器開発とそのための原発の稼働によって1940年代からです。地球上の生物はまだ、放射性セシウムをうまく体外に排出する経路、代謝を確立していません。

 放射性セシウムは人体に入ると、①心臓 ②脳 ③泌尿器にたまりやすいのです。放射性防護の教科書や原子力資料情報室の資料には未だに「筋肉にたまる」とだけ書いてありますが、チェルノブイリ事故による健康被害では、筋肉にたまるよりも、心臓や脳、泌尿器などに蓄積することが明らかになっています。そして、大人よりも子どもの方が各臓器にたまりやすいこともバンダジェフスキー博士が指摘しています。

 1997年および1998年に行われたゴメリ地方住民の死体解剖時の放射能測定データによる成人(青)と子ども(赤)の臓器別セシウム1137含有量 ユーリ・I・バンダジェフスキー 2009

 これは大人73人、子ども52人の死体を解剖し、心臓、脳、肝臓などごとに鉛の容器に入れて、放射能濃度を測定したデータです。世界広しと言えども、このような研究をした医学者はバンダジェフスキー博士だけでしょう。そして、彼は放射性セシウムが心臓の筋肉に部分的に蓄積することによって、不整脈が発生することを発見しました。これをベラルーシの議会で報告した、3日後に無実の罪で投獄されたのです。(1999年)

 日本の放射線の専門家は、放射性セシウムの体内蓄積量が、自然放射能のカリウム40に比べて小さいことだけで、「健康への影響はない」としています。大きな誤りです。放射性物質はそれぞれ違います。そして、たまる臓器も異なります。また、心臓だったら心臓全体に均一に蓄積するのではなく、部分的に蓄積し、ある部分だけを傷つけ破壊する作用があります。国際放射線防護委員会(ICRP)の放射線防護モデルでは、放射性セシウムが筋肉にたまり、心臓や神経にはたまらないことになっています。筋肉にも均一にたまる、つまり、うすく広くたまるので影響が少ない、とされています。これはまったくの間違いです。

 また、バイオアッセイ研究所の福島昭治氏が、チェルノブイリ膀胱炎について研究されています。汚染されたほこりや食品を口から体内に取り込むことで、体内に放射性セシウムが蓄積してしまいます。この放射性セシウムが腎臓から尿に排泄され、1歳だと9日間で半分になりますが、9歳だと39日かかり、30歳だと70日、50歳だと90日かかって半分になります。福島昭治氏は、高い放射線量地域(111万~18.5万ベクレル/㎡)、中間的な線量地域(18.5万~1.85万ベクレル/㎡)、非汚染地域(1.85万ベクレル/㎡以下)で、「上皮異形成」「膀胱がん」になった住民の数を調べました。そして、放射性セシウムの線量が高い地域ほど、明らかに上皮異形成や膀胱がんの患者が多いことを見つけたのです。

チェルノブイリ膀胱炎 東京新聞 2011年9月14日朝刊

 そして、この高い放射線量地域(111万~18.5万ベクレル/㎡)、中間的な線量地域(18.5万~1.85万ベクレル/㎡)、非汚染地域(1.85万ベクレル/㎡以下)の住民の尿中の放射性セシウムの濃度を調べました。それが以下の表です。

ウクライナにおけるチェルノブイリ膀胱炎の発症状況と尿中のセシウム濃度

 高い放射線量地域(111万~18.5万ベクレル/㎡)の住民の尿中の放射性セシウムの濃度の平均は6.47ベクレル・㎏。さきほど紹介した4歳の男の子2人と4歳の女の子の数値はこの6.47の2倍です。

 中間的な線量地域(18.5万~1.85万ベクレル/㎡)の住民の尿中の放射性セシウムの濃度の平均は1.23ベクレル/kg。このレベルの子どもたちは18人(1.0~1.9ベクレル/kg)、16人(2.0~2.9ベクレル/kg)、10人(3.0~3.9ベクレル/kg)、13人(4.0~4.9ベクレル/kg)、6人(5.0~5.9ベクレル/kg)、5人(6.0~6.9ベクレル/kg)、1人(7.0~7.9ベクレル/kg)もいます。

 放射線被曝から子どもを守る会・多賀城の調べでは宮城県多賀城市の子どもでも、小学1年生の男の子 2.01ベクレル/kg、幼稚園年少の女の子1.58ベクレル/kg出ています。

多賀城市民の尿の放射能検査結果

 福島県、宮城県の高濃度汚染地帯から子どもたちをただちに避難させるべきです。他にもホットスポットは東北、関東、東海まで広がっています。こうしたホット・スポットから子どもたちを避難させるべきです。
  1. 2012/07/16(月) 00:14:46|
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声明 原発なき社会の実現のために 2012年5月19日 内部被ばくを考える市民研究会5月例会にて

福島県の学校の校庭はどれくらい放射能汚染されていたか?


チェルノブイリ事故の際放射能汚染(土地)

三室中学校 側溝の泥 2012年5月1日採取

かつて日本の土壌はどれくらい汚染されていたか?



声明
原発なき社会の実現のために

 日本に「放射線防護省」を作れ
 
 世界からすべての原発の廃炉を
 
 原発なき社会のためにすべての人と手をつなごう

                           2012年5月19日
                           内部被ばくを考える市民研究会

 2012年5月6日未明、北海道電力泊原発3号機が定期点検のために停止しました。東京電力福島第一原発(以下、東京第一原発)の1号機~4号機がすでに廃炉が決定しているため、日本全国50基となった原発すべてが、定期点検または東京第一原発事故のストレステスト後の再稼働をすることができず、停止することとなりました。これは実に1970年以来42年ぶりのことです。

 政府や関西電力は、電力不足や計画停電で脅しながら、関西電力大飯原発の再稼働を狙っていました。しかし、再稼働反対の世論や、大阪市、京都府、滋賀県などが再稼働に異議をとなえこともあり未だ大飯原発の再稼働をすることができていません。電力は足りています。需給検討委員会が5月12日に発表した今年8月の電力需給見通しでは、関西電力の不足見込み445万キロワットに対して、中部、北陸、中国、四国の節電目標合計459万キロワットを融通すればこの夏は乗り切れます。

 この夏を1基の原発を動かさないで乗り切ることが、原発なき社会への第一歩になります。

 北電泊原発が定期点検に入ったということは、数千人の原発労働者が格納容器に入り、放射性物質のふき取り掃除、配管や温度計、モーターの点検という被ばく労働をする、ということです。原発はこの被ばく労働抜きには動かない装置だと言うことを改めて考える必要があります。

 そして、関西電力大飯原発など、原発が再稼働できないために、地元の産業は斜陽となっています。原発事故のたびに経済的に振り回されるだけでなく、原発のある自治体は原発3法による国からのお金や使途不明金に近い電力会社からの寄付で、自立した運営ができない状態になっています。第1原発を作ったら、第2原発を誘致するしか財政がもたない自治体運営は腐敗しています。原発はこの差別と人倫にもとる構造の上に成り立っています。お金による箱ものの自治体運営と決別し、地元に根差した産業育成と若者が未来を描くことのできる産業への転換するチャンスととらえ、原発なき自治体の再生を考えるべきです。

 50基の原発が止まったということは原発を動かすためのサイクルが止まったことを意味しません。原発を動かすために、核燃料ウランを採掘すること、ウランから核燃料棒を製造すること、それを輸送すること、使用済み核燃料を再処理すること、使用済み核燃料の最終処分をすることのそれぞれの段階が動いていて初めて、原発は動いています。このうち、ウラン採掘から使用済み核燃料の再処理までの、すべての企業をストップされることが原発と日本が決別することにつながります。すべての自治体でウランの輸入をやめよ、核燃料を作るな、再処理工場を閉鎖せよ、と運動を進めましょう。

 原発と原発につながるすべての産業を止めるために、重要なことは「原発立地県はどこか」ということです。関西電力大飯原発の再稼働に際して、大阪市、京都府、滋賀県は大飯原発の立地県であることを主張しました。いったん、東京第一原発と同じ事故が大飯で起きれば、EPZ(緊急時計画避難区域)の30km内にそれぞれの自治体は入ります。琵琶湖が汚染されれば、関西圏の住民の飲み水がすべて汚染されてしまいます。そして、核燃料の輸送ルートはすべて「立地県」になります。埼玉県、東京都、神奈川県も核燃料の輸送ルートであり、立地県です。

 東京第一原発はいまだに収束していません。日本政府は昨年12月16日東京第一原発が「冷温停止状態」になったといい、事故収束宣言を出しました。しかし、12月時点で1号機~3号機から大気中に放出された放射性物質の量は1時間あたり6000万ベクレルでした。それが今年1月には1時間あたり7000万ベクレルにも増え、2月も1時間あたり1000万ベクレル、3月も1時間あたり1000万ベクレル放出されています。5月12日東電は、5月でも1時間あたり750万ベクレルの放射性物質が放出されていて、その大半が2号機からである、と発表しました。2号機はブローアウトパネルと呼ばれる「排気口」が1号機の水素爆発の際に開いたまま、「高い放射線のために開けたままにされている」とも言っています。2号機に内視鏡カメラが入った際に、核燃料の冷却のために注入されている水が深さ3~4mあると思われていたのが、格納容器のコンクリート上60cmしかなかったことから、格納容器にも圧力抑制室にも大きな穴が空いていると考えられます。内部の空間線量も毎時73シーベルトと、数分いただけで即死する値であり、格納容器内に人間が入って作業することはできません。ロボットですら、高すぎる放射線によって電気系統が壊れてしまうため、この格納容器の中に入れることができないほどです。つまり、これからも「高い放射線のために開けたままにされている」ということであり、新たなパネルで閉じるのは来年3月と東電は言っています。

 3号機の使用済み核燃料プールには、燃料交換機と呼ばれる大型クレーンが落下していることを4月13日東電は発表しました。3号機の使用済み核燃料プールの中心部にはMOX燃料というプルトニウムを強化した核燃料が貯蔵されていたことがわかっており、昨年3月14日の3号機の爆発はこの使用済み核燃料プールの真上で起きたこと、つまり、使用済み核燃料プールの冷却水が失われ、MOX燃料中のプルトニウムが溶融、部分的に臨界に達したことによる小規模核爆発であった可能性が濃厚になりました。南相馬市で発見されている、アルファ線を強く出す「黒い物質」は3号機から爆発の際に飛び散った核燃料そのものである可能性もあります。

 これで「冷温停止状態」と言えるのでしょうか。核燃料がいったいどこにあるのかもわからず、つまり冷却水がちゃんと核燃料を冷やしているのかもわからず、大気中に放射性物質を放出させ続けている1号機~3号機。そして、大きな余震でいつ倒壊するかもわからない4号機の使用済み核燃料プールにある1535本の使用済み核燃料。約40年間稼働してきたために、貯蔵されている共用プール(4号機の敷地近くにある)の6375本の使用済み核燃料。

 東京第一原発の事故処理の状況は非常に見えにくく、本当に大事なことが行われていないと思います。放射性物質の大気中への放出、海水への流出を止めること。原発労働者の被ばく管理とその後一生に渡る健康被害の補償を行うこと。農林水産業、工業、商業関係者へのすべての補償を行うこと。自主避難者も含めた、移住の権利を保障すること。18歳未満にかぎらず、すべての高放射能汚染地帯(年間被ばく1ミリシーベルトを超える地帯)の被害を補償するために「被爆者手帳」を配布し、被ばくによる可能性のある健康被害(心臓疾患、脳の発達障害、白血病、白内障、甲状腺がん、悪性腫瘍、等々)を認定し、無料で治療を受けられるようにすることが重要です。

 東日本大震災で発生した「震災がれき」は放射性物質が付着したままに全国に移動・拡散され、焼却処分されています。放射性物質は煮ても焼いても消えません。焼却場についているバグフィルターで除去できる放射性セシウムは53%~62%前後(放射能防御プロジェクト 島田市焼却実験結果を考える)です。生活廃棄物と一緒に混ぜて燃やそうが、震災がれきだけを混ぜて燃やそうが、38%~47%の放射性セシウムは大気中に放出されていく、ということです。「震災がれき」の移動、焼却処分をただちにやめるべきです。そして、原発事故で環境中に出てしまった放射性物質を管理、閉じ込める政策を政府は取るべきです。

 現政権では放射線から国民を守る能力も人材も不足しています。国際放射線防護委員会(ICRP)の放射線防護モデルはワトソン=クリックのDNA発見以前に作られたものです。現在の遺伝子の科学(ゲノム科学)の成果をまったく反映していない、時代遅れのものです。ですから、イギリスのセラフィールド核燃料工場の周りで発生した白血病について「これくらいの低線量で白血病になるわけがない」とICRPは言っています。核による健康被害の現実をなんら説明できない、ICRPのモデルに依存していては日本の被ばく者の健康を守ることはできません。

 新たに、国民を放射線から守る「放射線防護省」を設置し、独立した権限と予算を与え、日本の再生を推進することを提案します。

 そして、世界からすべての原発の廃炉を訴えます。

 原発なき社会のために、すべての人と手をつなぎましょう。

賛同されるかたはこちらにご連絡下さい。
kawane@radiationexposuresociety.com


内部被ばくを考える市民研究会5月例会参加者一同

賛同者個人(順不同) 8月8日現在

川根 眞也(埼玉県)
川口 彩(神奈川県)
渡邉 理絵子(山梨県)
今村 登(東京都)
塩崎 雅一(埼玉県三郷市)
久保田 恵里(北海道)
青島 正晴(神奈川県)
宮原 新太郎(神奈川県)
笠原 駒子(神奈川県)
新行内 清美(埼玉県)
大海 絵里佳(神奈川県)
山中 崇子(熊本県)
尾池智治 由紀 実 理(熊本県)
鶴田 啓子(神奈川県)
関谷 明彦(神奈川県)
野呂 美加(北海道)
小林 優子(千葉県)
加藤 晶子(埼玉県)
品玉 彰子(千葉県)
品玉 佳南(千葉県)
品玉 泰宏(千葉県)
松永 由美(埼玉県)
小田 陽子(埼玉県)
横田 亘(埼玉県)
堀本 秀生(埼玉県)
山内 悦子(埼玉県)
新井 忍(埼玉県)
待鳥 美光 (埼玉県)
駒井 政公 (埼玉県)
赤松 祐造 (埼玉県)
三谷 亮(東京都)
吉田 智子(東京都)
山田 友子(東京都)
五十嵐 真弓(東京都)
須貝 郁子(埼玉県)
小林 敦子(埼玉県)
渡部 健(山形県)
藤井 努(埼玉県)
池野 圭子(岩手県)
真船 一美(神奈川県)
川根 進(東京都)
川根 美千枝(東京都)
新宮 真知子(埼玉県)
森田 哲也(神奈川県)
  1. 2012/05/19(土) 23:05:11|
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