内部被ばくを考える市民研究会

福島第一原発事故後の日本に生きて、川根眞也が日々感じて思うことをつらつらを書いていきます。

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横浜市が9月10日「これくらいの放射線は安全です」市広報を全戸配布!抗議のFAXを!

 横浜市が、9月5日横浜県民センターにて、「知ろう 学ぼう 放射線」という講演会が開きました。そこで、配られた広報誌が9月10日、市内全世帯に配布されるとのことです。
 この放射線特集号は135万部作成。
印刷・配布等合計で880万3,000円。
放射能安全講演会費用が174万5,000円。
あわせると1,054万8,000円。
このうち唐木英明東大名誉教授への謝金は9万7500円。
 約1,000万超あればベラルーシの学校に配備されているという食品の放射能汚染測定器をたくさん買えます。
 唐木英明氏のとんでも発表はこちら↓
http://yokohama-konan.info/wp-content/uploads/2011/09/yokohama_koho.jpg
 横浜市の放射線量についての「安全です」見解のぺ-ジはこちら↓
http://yokohama-konan.info/wp-content/uploads/2011/09/yokohama_koho-2.jpg

 唐木氏は、喫煙・大量飲酒と放射線の内部被ばくとを同列、それも別々に扱っています。これは根本的な間違いです。人間のからだは一つ、もはや現状の横浜市では、喫煙だけして被ばくしない人はいません。飲酒をして一切被ばくをしない人はいないのです。そのリスクは掛け算になります。たいだい、500ベクレル/kgの牛肉を食べて、発がんリスクが1.00~1.01って何ですか?1.00とは発がんリスク0ということです。こんな「これくらいの放射線は安全です」学派の言うことを信じる必要はありません。

 発がんリスク=喫煙のリスクまたは大量飲酒など)×内部被ばくによるリスク

です。ここに大気汚染のリスク、食品のポストハーベストによるリスク、アスベストを吸った方はそのリスクが掛け算になって効いてきます。

★ ライター・画家/増山 麗奈から抗議FAXを送ろうという呼びかけが来ています。

抗議FAXの宛先は

 横浜市放射線対策FAX 045-664-7296http://p.tl/6x5P

 ツイッター拡散用テキスト 【拡散希望】8万4千人の給食に汚染牛を入れた横浜市の全家庭に”被曝食は安全”パンフが今週土 曜に配布。横浜市に配布阻止の連絡を。このままでは横浜市含め一億総被曝がんばろう状態。横浜市 放射線対策FAX 045-664-7296



 チェルノブイリ原発事故の際、チェルノブイリから1000kmあまり離れたスウェーデンで発がん率は11%増加しました。2006年に京都大学原子炉実験所の今中哲二さんが発表した論文『チェルノブイリ事故20年:事故の経過、汚染、被曝、影響』からマーティン・トンデル氏の論文を紹介している部分を以下に引用します。

☆☆☆今中哲二論文『チェルノブイリ事故20年:事故の経過、汚染、被曝、影響』☆☆☆

スウェーデンの放射能汚染地域でガンが増加

 チェルノブイリから 1000km 余り離れたスウェーデンには、事故2日後の 4 月 28 日から 29 日にかけて降った雨がかなりの放射能汚染をもたらした。被災3カ国の法令に従えば「汚染地域」と指定される、3.7万ベクレル/m2 以上のセシウム 137 汚染面積は 2 万 3000 平方 km に達した。リンコピング大学のトンデルらのグループは、チェルノブイリからの放射能によって、スウェーデンの汚染地域でガンが増加するかどうかを調べてみようという疫学研究を企画した。スウェーデンには、そのような疫学調査に取り組むための基本的な条件が整っていた。すなわち、詳細な汚染測定データ、正確な住民登録、それに確かなガン診断登録制度である。
 トンデルらはまず、スウェーデンの中北部で汚染を受けた7つの州を調査対象に選び、スウェーデン放射線防護局が作成したセシウム 137 汚染地図を用いて、行政の最小単位である「地区」を6つの汚染レベルに区分した(図 12)。次に、7州の住民登録を基に、1986 年に 60 歳以下であって、1985年 12 月 31 日と 1987 年 12 月 31 日に同一住所に登録されていた住民すべてを対象集団として選び出した。その結果、性別、年齢、先行する2年間の居住地に関する情報を備えた、114 万3182 人の調査対象集団が得られた。スウェーデン・ガン登録データを基に、1988 年から 1996 年の9年間に調査集団で発生したガンを調べると、全部で2万 2409 件のガン発生が見つかった。
 汚染レベルとガン発生率との関係をプロットしてみると、汚染レベルともに統計的に有意なガン増加が認められた(図 13)。ガン発生の過剰相対リスク(図の直線の傾きに対応)は、セシウム 137 汚染 10万ベクレル/m2 当り 0.11(95%信頼区間:0.03-0.20)であった。ガン増加の原因が放射能汚染であったとすると、観察されたガンのうち 849 件がチェルノブイリからの汚染によるものと見積もられている。
 トンデルらの論文では被曝量は評価していないが、今中の大ざっぱな見積もりでは、10万ベクレル/m2 のセシウム 137 汚染があったとして、はじめの2年間で受ける被曝量は 10~20ミリシーベルト 程度であろう。10万ベクレル/m2 当り 0.11という過剰相対リスクを シーベルト 当りに変換すると、1シーベルト 当り 5~10 の過剰相対リスクになる。広島・長崎被爆生存者の追跡調査データでは1シーベルト当り約 0.5 なので、トンデルらはその 10~20倍のリスクを観察したことになる。この違いに
ついてトンデルは、10ミリシーベルト といった低レベル被曝では被曝量・効果関係が直線ではなく、極低レベルで効果が大きくなるモデルで説明しようとしている。

図表の単位は川根がkBq/m2をベクレル/m2に直しました。スウェーデンの地名も日本語表記にしました。あとは、今中哲二論文からの引用です。

スウェーデンの放射能汚染と発がん率の増加 マーティン・トンデル論文
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  1. 2011/09/09(金) 07:09:23|
  2. 放射能
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3
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コメント

新素材を使った測定器

>川根先生
先日は市役所との話し合いの席ではお世話になりました。
岩波「科学」9月号に少しだけ載っていた新素材テルル化カドミウムを使った安価な測定器で測定方法や、本や雑誌を使って遮蔽箱を作る方法が、下記の牧野先生のサイトに載ってます。ご参考までに。

http://jun-makino.sakura.ne.jp/articles/811/note004.html

http://jun-makino.sakura.ne.jp/articles/811/note005.html
  1. 2011/09/14(水) 18:37:58 |
  2. URL |
  3. kawai #-
  4. [ 編集 ]

暫定基準値内でも年5mSv被曝するということ

こんな記事もありました。

食品汚染について考える〜政府の暫定基準値で年に5mSv以上被曝/朝日新聞(9月8日)
http://franceneko.cocolog-nifty.com/blog/2011/09/5msv-2a99.html

横浜の広報に、暫定基準値で年5mSv被曝することが、さも安全であるかのように書いてあることが不思議です。
  1. 2011/09/15(木) 11:13:05 |
  2. URL |
  3. kawai #qDfdtOiE
  4. [ 編集 ]

茨城の幼稚園土壌測定

セシウム合算で231Bq/kgありました。私立幼稚園の許可を得て採取して自費で検査に出しました。このblogの内容からすると100Bq/kgの土壌で一年で10〜20ミリシーベルトという計算になると解釈したのですが、うちの4才の娘の私立幼稚園の土壌の測定値からすると、年間何ミリシーベルトになりますでしょうか?
また屋外活動時間の制限の必要性や、注意点があれば教えて下さると大変助かります。
  1. 2011/09/15(木) 22:57:09 |
  2. URL |
  3. たかこ #-
  4. [ 編集 ]

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