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内部被ばくを考える市民研究会

福島第一原発事故後の日本に生きて、川根眞也が日々感じて思うことをつらつらを書いていきます。

山本太郎氏 国会へ。みんなで応援しよう!

山本太郎氏 66万票を獲得して4位当選!

2013年7月22日 1:57a.m.時点でのデータから開票終了時のデータに更新しました。2013年7月22日 20:24p.m.。

 参議院選挙2013が終了しました。山本太郎氏が東京選挙区5人の中に、第4位で当選。実に666,684票、66万票も獲得しました。東京都の投票率が58.7%(参議院選2010)から53.51%(今回参院選2013)に下がった中で、驚異の獲得数だと思います。

 山本太郎氏が国会で、日本の放射能汚染の問題を徹底的に追及することをみんなで応援したいと思います。すでに当選確実が出た直後のNHKのインタビューで山本太郎氏は以下のように話しています。(2013年7月21日)

「なによりも一番やってほしいことは食品の安全基準ですね。これを変えることですね。いま、1kgあたり100ベクレル。これは放射性廃棄物と同等なんですね。低レベル放射性廃棄物。それを国民に食べさせて安全とする国なんて政府なんて話にならないんです。国民全員が低線量被ばくしろ、という話ですよね。この農家の方々に対して、生産者の方々に対して補償、賠償するというのは当然の話。それを逃げているのは国であり、東電である。ということなんですね。やはり、被害者があまりにも多すぎる。ただちに影響がないということを利用して金儲けに走らないでほしい。やはりこの声を聞いてほしい。」

「これまで年間1ミリシーベルト。これ以上になってはならないという国際基準があったのに、それ以上の所で人びとが住まわされている。安全とされている。これはありえないと思います。避難の権利。この国には被ばくする権利しか与えられていない。避難する権利を国が責任をもって行うべきだと思います。」

「いま、この国は泥船なんですね。いつ沈むかどうか。それを何とか岸につけようじゃないかというときに、原発を推進しようなんてありえない話じゃないですか。エネルギーは足りているのに。ガス、火力が中心ですよ。でも、それさえも覆い隠す。目の前のお金のために。地震の活動期に入って、この先原発の過酷事故が起きないという保障は誰にもできない。エネルギーは足りているのに原発を続ける理由はもうないんですね。」

youtube動画『山本太郎 当確の瞬間からNHKインタビュー 7/21』

 果たして、自民党は勝ったのか?分析してみました。

民主党の得票数                  
参院選2010 参院選2013
東京選挙区 1位当選 蓮舫 1,710,734 28.1%      東京選挙区 6位落選 鈴木寛 552,714 9.8%
            (171万票)                      (55万票)
東京選挙区 4位当選 小川敏夫 696,672 11.4%      東京選挙区 9位落選 大河原雅子 236,953 4.2%
  (69万票)          (23万票)
計 2,407,406票(240万票)              計 789,667票(78万票)

1,617,739票失う(161万票)
2,407,406-789,667=1,617,739票減

※参院選2007 1位当選 大河原雅子 1,087,743票 3位当選 鈴木寛 780,662票 計1,868,405票     (186万票)

                           (参考)みどりの風 
                            東京選挙区 11位落選 丸子安子 70,571 1.3%
                                                  (7万票)
                           ※みどりの風 代表の谷岡くにこは元民主党。2012年
                            にみどりの風を結成。代表に。

投票率と投票者
参院選2010                    参院選2013
有権者数 10,620,508人                 有権者数 10,777,333人(有権者数増 156,825人)    
確定投票率 58.70%                   確定投票率 53.51%
投票者 6,234,238人                  投票者数  5,766,950人
   (623万人)                      (576万人)

前回投票した人も
467,288人投票に行かなかった(46万人)
  10,777,333-10,620,508=467,288
しかし東京の有権者人口増に156,825人のうち53.51%(83,917人)が投票したとすると
  467,288-83,917=383,371人
前回投票した人で今回参院選2013に投票に行かなかった人は383,371人(38万人)

自由民主党の得票数                  
参院選2010                   参院選2013
東京選挙区 3位当選 中川雅治 711,171 11.7%   東京選挙区 1位当選 丸川珠代 1,064,660 18.9%
(71万票)                    (106万票)
東京選挙区 7位落選 東海由紀子299,343 4.9%    東京選挙区 5位当選 武見敬三  612,388 10.9%
(29万票)                     (61万票)
計 1,010,514人(101万票)           計 1,677,048人(167万票)
                         
666,534票増(66万票)
1,677,048-1,010,514=666,534票増
※参院選2007 4位当選 丸川珠代 691,367票 6位落選 保坂三蔵 651,484票 計1,342,851票                                             (134万票)

山本太郎の得票数
参院選2010                   参院選2013
立候補していない                  東京選挙区 4位当選 666,684 11.8%
                                    (66万票)
新たに66万票獲得

日本共産党の得票数                  
参院選2010                   参院選2013
東京選挙区 6位落選 小池晃  552,187 9.1%    東京選挙区 3位当選 吉良佳子 703,901 12.5%
(55万票)                   (70万票)
                          
151,714票増(15万票)
  703,901-552,187=151,714票増
※参院選2007 7位落選 田村智子 554,104票(55万票)

社会民主党の得票数                  
参院選2010                    参院選2013
東京選挙区 10位落選 森原秀樹  95,685 1.6%    東京選挙区 立候補者なし 
                (9万票)


民主党が失った票-投票に行かなかった人数=123万人 どこに投票したのか?
民主党 参院選2010→参院選2013年
     240万票 → 78万票 つまり161万票失う
投票者  623万人 →576万人 つまり46万人投票に行かなかった
                  東京の有権者人口増を加味すると38万人が投票に行かなかった。
161万人―38万人=123万人はどこに投票したのか?

① 自由民主党へ66万人。
自由民主党 参院選2010→参院選2013年
        101万票  →  167万票 つまり66万票増
② 山本太郎氏へ66万票
山本太郎 参院選2010→参院選2013年
        立候補なし  →  66万票 つまり66万票増
③ 日本共産党へ15万票
日本共産党 参院選2010→参院選2013年
         55万票  →  70万票 つまり15万票増
この自由民主党、山本太郎、日本共産党で合計147万票。おそらくみんなの党あたりからもこの3つに期待して流れた票があるように思う。みんなの党2010参院選から今回の2013参院選で33万票減。

※ 参院選2010 みんなの党 松田公太 656,029 10.8%→参院選2013 みんなの党 桐島ローランド 320,287 5.7% 
 335,742票減(33万票減)


参院選2007→参院選2010→参院選2013年
民主党 186万票→240万票→75万票 2007から2013参院選で111万票減
自由民主党 134万票→101万票→167万票 2007から2013参院選で25万票増
日本共産党 55万票→55万票→70万票 2007から2013参院選で15万票増
そして、山本太郎 立候補なし→立候補なし→66万票。今回2013参院選で66万票獲得。

 結論。2007年の参院選から比べると、自民党は25万票しか増やしていない。日本共産党は15万票。しかし、山本太郎氏は新たに66万票を獲得した。これは2010参院選のみんなの党得票数65万票を上回る。

47%の市民が投票していない!53%の民主主義とは
 問題は東京都で46%が投票していない、ということです。たった54%で日本の政治の動向が決まる。まだ、参議院選2013の全国投票率52.61%でした。総務省2013年7月22日午前発表。

 日本は少数のお金持ちのための政治から、働く者の政治に変えるためには、選挙制度そのものを変える必要があります。三宅洋平氏が訴えたように供託金600万円を預けないと立候補できない仕組み。そして落選すれば没収されます。日本の新聞、テレビは選挙投票日直前になっても、世論調査を行い当選予想を出す。最初から「自公圧勝か」など書かれると、投票にも行く気がなくなります。

 フランスでは選挙運動の開始から選挙の最終結果の宣言まで、あらゆる世論調査の出版、および放送を禁止する1977年7月17日法が施行されています。

中村 睦男『フランスにおける選挙に関する世論調査の規制 -1977年7月19日法の制定と運用-』

 投票日の労働者の勤務時間も無制限で、勤務時間中の投票時間の確保もありません。東京ディズニーランドやディズニーシーは投票済みの証明書がない人の入場禁止くらいするべきです。

 市民が自主的に投票率を上げる取り組みを進めている一方で、各自治体の選挙管理委員会はどんどん、投票時間の締め切り時間を引き上げています。群馬県では35市町村の943投票所のうち、みなかみ町の一部を除く934投票所で投票終了を1~3時間繰り上げています。「投票立会人や職員の負担軽減」(茨城県取手市)、「夜間に投票率が上がらない」(高知県室戸市)、「震災復興に職員が必要」(福島県南相馬市)などとしています。
 -朝日新聞デジタル『投票終了時間、35%で繰り上げ 「負担軽減」「夜は人来ない」』2013年7月18日

 各自治体が投票率を上げないことは、自公民の少数者の政治を横行させて、さらに政治不信を招いています。選挙管理委員会の役割をもう一度根本的に見直すべきです。

山本太郎氏に注目!応援しよう!
 
 山本太郎氏が国会に行くことで、日本の政治に風穴を開ける。それが今日から始まります。みんなで注目し、応援していきましょう。
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