
信濃毎日新聞が10月4日、信州大学病院の協力で、福島県の子どもたち130人の甲状腺検査の結果を報じています。
「もう黙ってられない! 原発なくせ! ちばアクション」さんが詳しく紹介してくれました。ありがとうございます。
この記事の中で、チェルノブイリ事故の際のベラルーシの甲状腺がんの年代別発症件数のグラフがあります。これまで、「ヨウ素131による小児甲状腺がんが多発する」とは報じられてきましたが、当たり前ですが、本来、甲状腺がんは大人が発症するもの。このベラルーシのグラフは初めてみましたが、事故後、大人の甲状腺がんが異常に増加しています。特に46歳以降が急増しています。
福島県民、宮城県南部の方々の健康被害が本当に心配です。0.30マイクロシーベルト/時以上の地域から、市民が自主的に避難できる体制を作ることが一刻も早く必要だと思います。そのためには、学校閉鎖の基準つくりが必要なのではないでしょうか?0.20マイクロシーベルト/時以降は学校閉鎖。だいたい、0.20の後半くらいの空間線量から子どもたちのからだに異変が起きています。鼻血、咳、発熱、下痢、目のかゆみ等々。そこは教育を行うべき環境ではありません。
埼玉県三郷市や秩父市から、学校閉鎖の基準作りをするべきではないか、と考えています。
本日、内部被ばくを考える市民研究会の総会を行います。まだまだ席には余裕があります。希望される方は下記まで、メールをいただくだけで参加できます。
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第1回 内部被ばくを考える市民研究会総会日時:10月29日(土) 18:45~20:45
会場:浦和コミュニティーセンター第15集会室
(さいたま市浦和区東高砂町11-1 PARC O 9階)
・報告「福島第一原発事故-広がる食品の放射能汚染
イラク、アフガニスタンの劣化ウラン弾の被害と来るべき未来」 川根眞也
「国民保護条例に見る、福島から住民を逃がさないやり方」 堀本純生
・参加者からの討論
「これくらいの放射能は安全です」「健康に影響はありません」という放射線の専門家 のうそは入りません。内部被ばくについて、自主的に学習し、周りの方々に広めていく ための会、「内部被ばくを考える市民研究会」の第1回総会を開きます。参加費は500 円。 みなさんのご参加をお待ちしています。
内部被ばくを考える市民研究会 事務局 川根 眞也
http://www.radiationexposuresociety.com/
E-mail kawane@radiationexposuresociety.com
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- 2011/10/29(土) 06:08:37|
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チェルノブイリへのかけはし代表の野呂美加さんの本がでました。『子どもたちを内部被ばくから守るために 親たちができる30のこと-チェルノブイリの体験から』(筑摩書房 2011年10月10日刊 1000円)
今朝読み終わりました。ぜひとも、子どもを持っている親御さんに読んでほしい本です。
テレビも新聞もまだ、これくらいの放射線は安全ですと言っています。反原発の運動家ですら、「もう放射能は降ってきていません」と言っています。
違います。放射能は年間許容線量1ミリシーベルトでも危険です。年間1ミリシーベルト被ばくしてもガン死は増えます。国際放射線防護協会(ICRP)の想定でも、1万人が年間1ミリシーベルト浴びると1人のガン死が増えます。J・W・ゴフマン教授(故人)の想定では4人のガン死が増えます。
そして、関東地方でも雨が降るたびに放射性物質は降ってきています。放射線量計を持ち歩いている方は体験されていると思いますが、雨の降り始めに必ず放射線量が上がります。東京都は雨が降るたびに放射性降下物の影響が上昇してしまうために、「現在の測定状況においては、測定値が雨の影響が無い場合で概ね3Bq/m2未満、雨の影響がある場合で概ね50Bq/m2未満の場合は「ND(不検出)」と表示します。」ということにしました。
こちらうまく出ないようなので「健康安全研究センターで測定している蛇口からの水道水、降下物に関する「ND(不検出)」の考え方」で検索してみて下さい
野呂美加さんはこの本の中で、・ 雨には濡れない ・ 洗濯物は外に干さない ・ 公園の植え込み、水たまり、芝生、砂場では遊ばせない ことをアドバイスしています。僕もそう思います。
また、本の冒頭で、「原発賛成・反対 どんな立場の人も力を合わせて ます子どもたちを救おう」と書いています。本当にその通りです。このまま、子どもたちを放っておいてはいけません。
保育園、幼稚園、小学校、中学校、高校で、園庭・校庭の放射線量も測定せずに運動会、体育祭が行われています。夏にはプール清掃も子どもたちを使って行った学校があります。PTA合同の除草作業が子どもたちの参加で行われています。放射線量の高い地域に自然体験学習や社会科見学、修学旅行に行っています。セシウム137が高濃度に汚染されている地域の野菜が平気で学校給食に使われています。福島県のみならず、関東圏のきのこや栗が高濃度にセシウム137に汚染されています。北海道産のサンマからもセシウム137が出ています。これらが普通に多くの園や学校の給食の食材に使われています。残念ながら、学校が強制的に子どもたちを被ばくさせている現状があります。多くの場合は学校関係者の無知によるものと言わざるを得ません。
お母さん、お父さんを始め、市民の私たちが学んだことを、園や学校の関係者に伝えていくことが必要です。子どもたちを、教育の場からでの放射線被ばくから守りましょう。そのために、この『子どもたちを内部被ばくから守るために 親たちができる30のこと-チェルノブイリの体験から』は役に立ちます。近々、「内部被ばくを考える市民研究会」でも購入し、販売します。ぜひ、お問い合わせ下さい。
お待たせしました。「内部被ばくを考える市民研究会」総会を10月29日に開催します。興味関心のある方は、事務局までお問い合わせ下さい。10月29日(土)の夜18時45分〜20時45分、浦和コミュニティーセンター第15集会室です。
記
「内部被ばくを考える市民研究会」総会
日時 2011年10月29日(土) 18時45分〜20時45分
場所 浦和コミュニティーセンター第15集会室(浦和PARCO9階)
前回の浦和駅東口の浦和PARCOの9階です。(前回は10階でした)
内部被ばくを考える市民研究会 事務局 川根 眞也
http://www.radiationexposuresociety.com/
E-mail kawane@radiationexposuresociety.com
携帯 080-3086-1417
テーマ:気になるニュース - ジャンル:ニュース
- 2011/10/08(土) 08:26:25|
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